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2008

ワクワクwellness通信

2008年

2008.12.16 口をもっと鍛えよう

人間は口で食べ物を噛み砕き、飲み込み、栄養物を取り込む。このため、丈夫な歯とかみこなすための筋肉、正常な量の唾液が必要になる。

口の持つ役目は、何もこれだけにとどまらない。食べ物を粉砕消化した上で、殺菌、解毒もする。また、舌下錠などの薬があるように口の中の粘膜から物を吸収する力も持つ。さらに口は、若さを保ち老化の進行を遅らせる役割も担う。

よくかむことで、脳の神経細胞を活発にし、脳への血流を増加させ、学習効果を向上させる。また、食事の時間が長くなり、脳の満腹中枢を刺激し、食べすぎを防止、肥満予防に役立つ。健康維持に欠かせない唾液も多く分泌される。

逆にかむ回数が減ると口の周りの筋肉が低下し、顔のしわやたるみの原因になる。

若々しい顔を維持するためには意識的に口をうごかして、表情をつかさどっている皮膚のしたの筋肉を鍛えることが必要である。年とともに口のまわりの筋肉は低下するため、硬いものをかむとともに、口のまわりの筋肉トレーニングに日夜励むこと。
毎日意識して、スルメのような硬いものを時間をかけてよくかみ、鏡にむかって唇を動かし顔のエクササイズにつとめてもらいたい。

京都府立医科大学大学院教授 

吉川 敏一

2008.11.01 喉のしもやけ

旅行通の人気スポットのひとつに北欧のオーロラ見学がブームになっているようですが、しばしば「喉のしもやけ」を起こす人がいます。零下何十度という冷たい冬の冷気を吸ったために、喉がやられ、そこにしもやけができてひりひりするのです。もちろん冷気から喉を守るためにマスクをしているのですが、それでも喉をやられてしまうわけです。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

口呼吸をしていると、喉をやられてしまうのです。鼻の役割のひとつに空気の温度調節をする、エアーコンディショナーの役割があります。

鼻の15センチの気道を通過する時、空気は温度調節されるばかりではありません。同時に湿度100%の状態になるまで加湿されるのです。乾燥した空気は喉の細胞を傷めます。また、空気中に漂っているバイ菌は乾燥した環境を好むものが多く、湿度を与えることで、バイ菌の侵入や繁殖を防ぐ効果もあります。

口の奥には扁桃腺がありますが、この扁桃腺は口の奥ばかりではなく、鼻や耳の奥、舌の付け根などにも存在し、喉の扁桃腺と繋がって、空気の入る道をぐるりと取り囲むようになっています。そこで、これを総称して、扁桃リンパ輪(ワルダイエル・リング)と呼んでいます。

この扁桃リンパ輪には、白血球を製造する工場としての働きがあります。バイ菌や異物が体内に入ってくると、この扁桃リンパ輪がそれらを取り込み、白血球によって有毒なものを消化し、体内を感染から守ります。

鼻から入ってきた空気は、この扁桃リンパ輪という最終関門をくぐりぬけることで、ほぼ100%清浄になるのですが、鼻や喉の奥にある扁桃腺と口の奥や舌にある扁桃腺とでは退治する菌の役割分担が異なるのです

口呼吸が当たり前になってしまった人は、口には鼻のような複雑な空気浄化装置はありませんから、汚れた空気がフリーパスが入ってきます。こうして入ってきた汚い空気でダメージを受けるのは、他ならぬ扁桃腺です。口呼吸をしていると喉の扁桃腺が乾燥してしまいます。扁桃腺が乾けばその機能も弱るしバイ菌が入りこみやすくなります そればかりか、空気中のバイ菌は乾燥した状態を好むため、乾いた扁桃腺の表面はバイ菌から身を守るどころか、バイ菌の温床になることさえあるのです。さらに口呼吸を続けていると鼻の空気の通過がどんどん減り、口ばかりか鼻の扁桃腺までが、働かなくなってしまうのです。

かくして、口呼吸を続けていると、口の中の扁桃腺も鼻の中の扁桃腺も徐々にに弱って、免疫機能が落ちていくわけです。

免疫病といわれるものの多くも、実は口呼吸が原因で起こるものなのです

東大医学部医学博士 西原克成

「赤ちゃんはいつ人間になるのか」より

2008.10.08 姿勢

悪い姿勢は万病のもとと言われますが、東洋大学医学部師岡孝次教授はこう指摘しています。
「建物が地震で傾くと、電気が止まったり、水道の水が漏れたりしますが、悪い姿勢はそれと同じです。
人間の身体は、背中の真ん中に神経系統が通っています。背骨がゆがむとホルモンのコントロールなどが悪くなり、内臓が圧迫されて心臓系、呼吸器系、消化器系に影響が出たりします。

一方、良い姿勢をとるということは、重力に抵抗して直立姿勢を維持することであり、そのために筋肉をバランス良く絶え間なく緊張させて身体や関節の位置を一定に保っています。腹筋、背筋をはじめ筋肉が働き、骨が硬くしっかりしているからこそ、良い姿勢をとることができるのです。

アメリカで発表された報告によれば、身体検査で身長を測るときの姿勢―あごを引き、頭、両肩、背中、おしり、かかとを壁に付けて立つこと―を1日16秒から20秒間保つことにより、神経系が良い姿勢を記憶するとのことです。
あなたも今日からトライしてみてください。

姿勢要注意チェック

*写真を撮ると、身体が左右どちらかに傾いている。

*壁に頭、肩、背中、おしり、かかとを付けて立てない。

*靴底の減り方が左右対称ではない。

*バッグを肩に掛けるとき、いつも右(または左)肩に決まっている。

*脚を組むとき、右(または左)脚が上になると組みづらい。

2008.09.09 本来の治療とは

故・岩倉武氏の「治療学概論」の中に、いかなるいい治療も自然の摂理に従わない治療は良くないといったことがかかれてあります。

それを庭師の仕事を例に紹介しています。庭師が木を剪定しますが、その木の持つ生命力を助けるために枝を切る。それが自然の摂理に従った剪定であれば生き生きを蘇る。しかし、そうでなければ木は枯れ死ぬことになる。治療の原点はそこにあると述べています。

自然の摂理に反して人工的に介入するといった治療はどこかでひずみを起こす。治療というものは、本来からだの持っている生命力をうまく活用しながらそれを引き出すこと、それが治療であると述べています。

ナイチンゲールも、すべての患者は回復過程にあるとし、その回復過程を援助することが看護の目的であると述べています。

まさに自然治癒力を尊重することが治療の原点であるという事です。

鍼灸ジャーナル より

2008.08.04 弱点があらわれる場所とは

2003年5月29日木 毎日新聞記事 ※薬事法の関係により記事削除致しました。

2008.08.04 弱点があらわれる場所とは

ニキビやできののできやすい場所、イボや大きなホクロというのも弱点や偏った気の集まりやすい部位といえます。

小鼻のわきや口のまわりに吹き出物のできやすい女性がいます。この周辺は子宮との関係が深いので、婦人科関係が弱い場合が多いのです。

ニキビや吹き出物は、皮膚が原因の場合もあるでしょうが、内科的に治療したほうがきれいに治る場合も少なくありません。

額は胃の反応が出やすい部位です。額にニキビのできやすい人は辛いものや刺激の強い食べ物は控えて、胃の調子を整えていくと額のニキビは出にくくなります。

また、日常の生活の中で立ち仕事が多いとか、デスクワークが多く、座ったままの姿勢で目や手を使う事が多い人などは、肉体の一部を酷使しているといえます。

疲れている部分は弱点になります。立ち仕事が多い人は下半身に負担がかかるので腎が疲れやすくなり、反対に座り仕事が多い人は、消火器に負担がかかりやすくなります。

親から受け継いだ先天的に持って生まれた体質があり、後天的に生後の人間関係や生活環境で、精神や身体の体質が影響を受けて、弱点になる場合もあります

2008.07.04 東洋医学から見た病気の原因

木や草花は、根から葉まで繋がって「ひとつ」になっています。
葉の色が悪いからと言って、葉の部分だけ手を加えても、葉の復活はありません。
水分、土壌、根、日光、さらには周囲の環境など、全体がからみあってこそ、 きれいな花が咲きます。これが東洋医学の「基本的な考え方」です。
私たちの体も同じです。 頭からつま先まで、全体がつながって「ひとつ」です。 体が悪いからと言って、悪い箇所だけを診ても、病気は中々よくなりません。
東洋医学では、病気の原因には「内因」「外因」「不内外因」があると考え総合的にとらえていきます
「内因」 喜怒憂思悲驚恐の七情 :七つの精神的ストレスが病気の原因となる 
「外因」 風寒湿暑燥火の六因 :天候や地理的環境の変化などが、病気の原因となる
「不内外因」 不規則な生活習慣 :暴飲暴食、不規則な食事、偏食、食品添加物の摂取、夜更かし、睡眠不足、運動不足、目や脳の酷使、業種による肉体の酷使、性生活の不摂生 
今現れている症状を改善するためには、精神環境、身体の環境、生活環境、すべて丸ごと考える必要があります

2008.06.03 肥満増加の一方で栄養失調

食生活の欧米化に伴って肉料理や脂っこい料理を食べる事が多くなり、日本人の摂取エネルギーに占める脂質の比率が年々高くなってきています。

一方で、さまざまな機能が正常に働くのに欠かせない、ビタミンやミネラル、腸内環境を整える食物繊維などは不足気味。その背景には、野菜やきのこ、海草といって、従来日本人が毎日の食事で食べてきた食品の摂取量が減少している事情があるといわれています。摂取エネルギーは増えても、必要な栄養素が足りないというアンバランスな状態が生まれています。

安い・簡単・おいしい3拍子そろって外食の利用頻度が増加

家事の手間が省け、手の込んだ料理を楽しめるといったメリットを求めて外食の利用が増えてきています。ただどうしても脂肪を取りすぎたり、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しがちになる事を忘れないでください

日本人がお米を食べなくなっている

主食が多様化し、お米の消費量が減少している一方で、脂肪の摂取比率は増加傾向にあります。家族が毎日健康に過ごすために、三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂肪)の栄養バランスを考えた食生活を心がけたいものです

「野菜や果物を食べている」と思っても、野菜果物自体の栄養価が落ちている

野菜や果物に含まれる栄養価が年々、低下しています。また、旬でない時期はどうしても栄養価が落ちてしまいます。毎日の食事で十分にビタミンやミネラル、食物繊維を摂っているつもりでも、不足していることがあるかも知れません

2008.05.12 五月病

五月病とは元来、大学入学後の学生が、5月連休あとくらいからうつ的気分にみまわれ、無気力な状態になる事からついた病名です。何も5月に限らず、また学生だけではなく、大卒者にも、一般人にも見られる病態です。五月病によく見られる症状とは、抑うつ気分、思考抑制、不安感、あせりなどで、不眠、強い疲労感、やる気がでないと訴える場合が多いようです。

つまり、新たな環境に適応できずに、そのことへのあせりがストレスになり、”何とかしなければ”と思えば思うほど、深みにはまってしまうわけです。疲れているのに眠れない、食欲や性欲も減退し、皆にとけこもうとするがうまくいかずに自己嫌悪に陥り、そのまま放置しておくと、最後には死んでしまいたいなどと考えてしまいます。

新しい環境での生活というものは、著しい変化が1度に降りかかり、肉体的にも精神的にもくたびれてしまいます。4月は新しい生活にいち早く慣れることや友達作り、好奇心や期待で胸がいっぱいだったのに対して5月に入ってこれらがストレスという形となって、体や心の重荷となっていくのです。

また、本人の性格も重要な因子で、同様のストレスがかかっても、それが非常に負担になる人もあれば、上手く乗り越える人もいるわけです。

免疫のはたらきが低下し病気にかかりやすくなったり、ストレスをためすぎて心筋梗塞 消化性胃潰瘍 感染症 精神化疾患にかかる率が高くなります、うつ症状では感冒様症状(脱力感)、消化器症状(食欲不振、下痢、吐き気、腹痛など)から始まり、睡眠障害、頭痛、めまい、動悸などの自律神経障害症状が出てきます。うつ病の3大精神症状とは抑うつ気分、思考や行動の抑制、不安・焦燥感です。これらの症状がそろうまでに治療を受けましょう。

2008.04.05 子供の睡眠

新学期が始まりますね。来週から初めての幼稚園・小学校のお子さんは今までとは生活のリズムがかわってきます。「寝る子は育つ」と、いいますが、まさに睡眠は子供の成長と深い関係があります。

日が落ちると、眠気を誘う「メラトニン」というホルモンが分泌されます。これは目が光りを感じていると分泌が抑えられてしまうので、明るい部屋で本を読んでいたり、強い光を発っするテレビを見ていると、なかなか眠くなりません。早寝を実行しようと思ったら、子どもが眠くなるまで待っていてはだめです。まずは親の努力も必要。思いきってすべての電気を消して寝かせます。2週間も続ければ、子どもの脳が早寝のリズムを覚えて、自然とその時間に眠れるようになるはずです。「メラトニン」は細胞を酸化から守り、老化防止や抗がん作用などもある物質。

早起きをして、時間の余裕があれば、しっかりと朝ごはんを食べて、ゆっくり排泄して出かけることができますよね。これこそ、1日の活力を保つためのホルモンである「コルチゾール」や「セロトニン」の分泌を活発にします。とくに「セロトニン」は、不安を抑える働きをするもの。園や学校で多少いやなことがあっても、心を安定させてくれるホルモンなのです。寝る時間が遅いと、当然起きる時間も遅くなり、朝食は抜き、園や学校で元気に遊べない…と、悪循環を起こしてしまいます。子どものすることを心配する前に、まず睡眠、食事、そして日中の運動が十分に足りているかを見直してみてください。

2008.03.15 30代からの女性の体

現代の30代の女性は、家庭ではまだ子育て真っ最中、さらに職場でも責任あるポストを任され、忙しさのあまり、つい自分の健康のことは二の次になりがちです。その一方で、月経不順やのぼせ、手足の冷え、不眠や憂鬱な気分など、今までにはなかった、さまざまな症状に悩まされることも。通常は、脳にある視床下部、下垂体、卵巣がホルモンを介して連動し、女性の体はまるで精密機械のように働いています。

本来なら30代はまだ卵巣が十分にきのうし、ホルモンのレベルも20代から大きくは落ち込んではいないのです。

ですが女性の体はさまざまな器官が連携して機能しています。特に女性ホルモンの分泌を指揮する大脳の視床下部は自律神経の中枢でもあり、非常にストレスの影響を受けやすいところ。家庭や職場でストレスにさらされる生活は、脳の働きに影響し、結果、女性ホルモンの分泌がうまくいかなくなり、さまざまな不調を引き起こすことがあるのです。

つまり「卵巣そのものはまだ衰えていなくても、それをスムーズに機能させるシステムがうまく働かない状態。30代の女性におきる変調は、ストレスや過労などが複合的に絡む場合が多いのです」

日本赤十字社医療センター 女性診療科部長 安藤一道さん

2008.02.11 姿勢 寒い時期背中丸まってませんか?

「姿」は、すがたで形を問題にし、「勢」は、エネルギーで動きを示しています。つまり、姿勢とは形と動作を含めた意味があります。

悪い姿勢は万病のもとと言われますが、東洋大学医学部師岡孝次教授はこう指摘しています。
「建物が地震で傾くと、電気が止まったり、水道の水が漏れたりしますが、悪い姿勢はそれと同じです。
人間の身体は、背中の真ん中に神経系統が通っています。背骨がゆがむとホルモンのコントロールなどが悪くなり、内臓が圧迫されて心臓系、呼吸器系、消化器系に影響が出たりします。」

一方、良い姿勢をとるということは、重力に抵抗して直立姿勢を維持することであり、そのために筋肉をバランス良く絶え間なく緊張させて身体や関節の位置を一定に保っています。腹筋、背筋をはじめ筋肉が働き、骨が硬くしっかりしているからこそ、良い姿勢をとることができるのです。

アメリカで発表された報告によれば、身体検査で身長を測るときの姿勢―あごを引き、頭、両肩、背中、おしり、かかとを壁に付けて立つこと―を1日16秒から20秒間保つことにより、神経系が良い姿勢を記憶するとのことです。
あなたも今日からトライしてみてください。

2008.01.08 「桃李無言、下自成蹊」

「桃李無言、下自成蹊」 モモやスモモは何も話さないが、美しい花やよい実があるので人が集まってきて、下に自然と小道ができる。というような意味 だそうです

古い友人からの年賀状で教えて頂きました 今年一年、肝に銘じて精進していきたいと思います