ある部屋に入ったとき「緊張した空気に包まれていた」などとはよくいう。あるいは、出会った人を「鳥肌が立つ」ほど嫌いだとか、何かの事態に遭遇して「身の毛がよだつ」ほどの恐怖を感じたり、暗闇に人の気配を感じる。さらに、人の性格を往々にして皮膚感覚で(①     )に判断して、「面の皮が厚い」とか、「温かい-冷たい」、「ねちねちした-さっぱりした」、「柔和な-とげとげした」というふうに(②     )的な表現をする。そして、このような直感的判断が、意外とあたっていることが多い。

このような皮膚感覚を、人生の頼れるアンテナとできるか否かは、それをどう磨くかにかかっている。直感的な判断を、根拠のないものとして葬り去るのではなく、有力な判断の物差しにできるよう、皮膚感覚を(③    )ことをお勧めしたい。

①直感的 ②皮膚感覚 ③磨く

 

皮膚感覚の不思議 著:山口 創 より